目指すはサグレス岬。

2015年04月17日 トルコ・イスタンブール


長かった、そして引きこもってたイスタンブールもようやく明日出発。目指すは5000kmほど先のポルトガル。

ヨーロッパで行きたいとこ無いって言ってましたが、実は一つだけあります。


それはユーラシア最西南端「サグレス岬」。


僕をこんな人生にいざなってくれた「深夜特急」で沢木耕太郎がこの岬に着いて


「旅の終わりの潮時を掴んだ」


というところ。こんな風に旅してる多くの人にとって旅の潮時というのを掴むというのは実は難しいものです。見たい行きたい所を求めると時間もお金もキリがない。旅は続ければ続けるほど新鮮さを失い、周囲に対して無関心になってしまう。そしてその結果、ただバスや鉄道で移動しているだけ、という事になってしまいがちです。事実以前バックパッカー時代の僕がそうでした。ただでさえ社会的廃人とでもいう長期旅人が、その旅の目的や楽しみすら見失い旅人的廃人になってしまうのです。


日本人宿と言われる各地の宿には、そんな風に目に輝きを失った人たちを時折見かけたものでした。ま、それは時に僕自身であったりもしましたが。



辛うじて僕は自転車で世界を回るという目的を持っていて、その目的達成のためには自分の力で前へ進まねばなりません。有名観光地を回るだとか、地元の人と触れ合うだとか、そういう旅人意識は既になくなってしまいましたが、自転車で走ると否応なくその地を見れる、地元の人と触れ合い、それが結果的には新鮮な驚き、感心、そういう本来僕が持っていた旅人の感動を味わう事になるのです。


サグレス岬に着いたからといって、それは僕も旅の終わりを掴むきっかけになるかというとそうでもないし、掴むつもりもありません。距離こそそこそこありますが、気候も道も困難さはたぶんありません。着いたといっても感動はあまりないかもしれません。

ただ、


「深夜特急の事実上のゴールともいうべきサグレスはいったいどんなとこだろう」


その思える自分はまるで旅を始めた十数年前の気持ちを思い出すかのようで、なんだか自分が自分で微笑ましく思えます。


その気持ちを満足させるためだけに明日から、行ってきます。


サグレスまで。


それでは。


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