DAY13~便座の無い洋式便器~

「いい子いるよ~」


外国人が多く泊まっているホテルが何件もあるだけあって、暗くなってから大通りに出ると
決まって声を掛けられる。待ってましたとばかりに現れる彼らを見ると、やはりそれなりに
需要はあるのだろう。僕の泊まっている宿もそうだが、『2時間いくら』という看板を
出しているのもそうした理由の客がいるからこそだろう。無論この土地のカップル同士の
逢引の場というのもあるだろうが、個人的にはこんな所をそのようなロマンティックな場所には
したくないというのが正直なところだ。

洋式便器なのに便座が無い。

僕の常識だと便座があってこその洋式便器なのだが、フィリピン、いや東南アジアでは
便座が無いものが多い気がする。

ではどうやって用をたすのか、というと和式のようにその上に跨ってする。
少なくとも僕の場合は。さすがに中国と違って他人の用便スタイル
見物する機会はいくらなんでも無い。もしかしたら便座無いままそのまま
座るのかもしれないが、便器の上に足跡付いてる事もあるのでそれはないだろう。

それなら最初から和式便器を設置すればいいのにと思うのだが、今思い返せば和式便器を
フィリピンで見た事が無い。地元の人のトイレを借りた時も便座の無い洋式であった。

フィリピンの元々の用便スタイルが洋式なのであろうか。洋式に跨って便をたすというのは
非常に不安定なもので、壁などに手をあてておかないと非常に怖い思いをする。
こんなスタイルが日常であるはずが無いのであるが、僕の英語の語彙でこの問題を
フィリピンの人と話すにはデリケート過ぎて話せないでいるのだ。

この問題から抜け出すべくいっそ便座を買ってやろうかと思ってスーパーに行ったのだが、
意外と高く約1000円もした。1泊分、ローカル食堂での10食分にも相当する額だ。

10食分の便座を前にして、
大好きなゴーヤの卵和えや茄子と鶏肉のオイスターソース炒めが目に浮かんだ。

無理だ。

そして明日も壁に手をつきつつ、洋式便器に跨る日がまだまだ続く


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