警官を見たら泥棒と思え

「警官を見たら泥棒と思え」

 

キルギスは警官が腐敗しているので有名で、外国人と見るや難癖つけて荷物検査しその際現金や貴重品を巻き上げる行為が横行してます。この国の法律上パスポートは常時携帯義務があり警官に求められた場合は提示する必要もあります。が、ポケットやカバンの中を見せる義務はありません。

 

先日アゼルバイジャン大使館にビザ申請に行きました。塀の外でまずチャイムを鳴らして中に入れてもらう、というシステムなのですがチャイムの前にオッサンと若い兄ちゃんが待ってました。ビザ申請しに来たのだろうと無警戒に彼らの後ろに並ぶとオッサンが振り返り、ポケットの中から何やらIDカードらしい物を見せて

 

「警察だ、パスポートを見せろ」

 

と言ってきます。瞬間

 

「あ、来たなとうとう・・・それにしても外国大使館の前で??」

 

と思いましたがパスポートを見せない訳にもいきません。手渡すと何やらページをぺらぺらと無駄に見まくり、たぶんロシア語で

 

「キルギスのレジストレーションはどこだ?」

 

なんて聞いてきます。キルギスでは外国人は観光だろうと役所に外国人登録しないといけない法律があったのですが数年前から60日以内であればそれは免除されるようになりました。当然そんな事は警官は知ってるはずですが、要するに彼らは難癖つけて外国人から金を巻き上げたいだけ。

 

さかんに「パトカーに乗れ」とジェスチャー交えて言ってきます。しかしパトカーという密室に連れてかれたら一巻の終わり。

 

頑としてパトカーには行かずに「NO!!」と言い続けます。当然彼らにはパスポートが握られている訳ですが、貴重品巻き上げられるよりパスポート再発行した方がマシと考えました。パスポート取られたらパトカーの写真撮って日本大使館に「警察に取られた」と苦情申し立てしようと今後のやりようまで考えていたところに

 

がちゃ、

 

とドアが開いて領事が出てきました。実は彼とは昨日申請書を貰いに来た時に顔を合わせて、少し話しをしていたのもあった人でした。きちっとスーツを着て穏やかに話すいかにも紳士な彼は、いかにも悪人面した警官に話しかけ、そして僕に

 

「どうやらこの警官は外国人登録について質問があるらしいが、、?」

 

と通訳してくれました。そこで僕がポケットから出したのが日本大使館から日本人に向けての通達書のコピー。

 

ロシア語と日本語で

「キルギス〇×法第〇×条により日本人は60日以内は外国人登録を免除される。警官がカバンやポケットの中を検査するのは違法」

 

と細かく書いてある文書を領事に見せて読んでもらいました。そして領事がそれを警官に見せて説明してくれました。

 

さすがに他国の外交官に、日本大使館からのロシア語の文書を見せつけられては警官とはいえ引き下がるを得ません。憎憎しそうな顔を残しながらすごすごとパトカーに乗って帰っていきました。

 

でもなんで最初からコレを見せなかったかというと、他の日本人が別の場所でコレ見せたところ、警官は読んだにも関わらずへらへら笑って破り捨てられてまったく意味がなかったと聞いていたからなんです。

 

いやーでもちょくちょくキルギス腐敗警官の話は聞いてましたが、やっぱり来ました。末端の警官まであれだけの腐敗っぷりという事は国の上層部も相当腐ってるって事なんですよね。日本だったらあんな警官まずいません。改めて日本のクリーンさを「良い!!」と実感した日でした。


概要 | プライバシーポリシー | Cookie Policy | サイトマップ
たぶん日本人初、リカンベント自転車による世界一周を綴るホームページ。