こういった自転車を見た事がないだろうか。これはリカンベントという乗り物。日本では乗ってる人は極端に少ない。少なくとも僕は人生で1度位しか見た事がない。

 

5万円程度のクロスバイクから始まり、カーボンバックのFELTロードバイク、TREKのMTB、並の自転車遍歴だった。

 

ロードではタイを走った。MTBではインド・ネパールを駆け抜けた。

 

 

「自転車で世界一周をしよう!」と決心した時、SURLYのディスクトラッカーを相棒に良いだろうと思っていた。

 

クロモリフレーム、XTハブ26インチホイール、ディスクブレーキ、完成車でも15万円と手頃。

 

コレのカンチブレーキ版「ロングホールトラッカー」で世界一周ツーリングしている緒先輩方も多数いる。

 

コレを選ぶのが無難である。

 

けど、自転車で世界一周するという前提がそもそも突飛なのに自転車は無難というのは自分の中で何かが引っかかった。

 

 

 

 

 

 

旅の自転車を色々とネットで見る内、リカンベントの画像が目に付いた。

 

数年前、サイクルモードという自転車博覧会でこの種の自転車に試乗した事を思い出した。

 

そのヘンテコリンな乗り物はなぜか乗っただけでみんな笑顔になってしまっていた。

 

「おー!すげー!」

 

「なにあれー?!」

 

周りの人達も笑顔だった。

 

名前が「龍宇」と少し変わっているのも影響しているのだろうか、僕は小さい頃から人と同じ事をするのはあまり好きじゃなかった。

 

せっかく人とはだいぶ違った道を進むのだ。とことん違ってやろう。

 

こんな自転車で果たして超長距離走れるのだろうか。

 

どこが壊れるのだろうか、壊れたらどう対処しようか、消耗品は、、、

 

心配しなかった、といえば嘘になる。

 

けど、

 

「これで世界一周したらおもろそうやん」

 

自分の中の一言がそんな心配を吹き飛ばした。

 

 

 

実際には前後MTB規格の26インチホイール、コンポも普通のMTBのものでリカンベント専用の部品というのはほとんど無い。やたら長いチェーンも普通のチェーンを2セット半位繋いだものだ。

 

 

専用といえばリヤシフト・リヤブレーキワイヤーとチェーンを覆うチューブ位。それらはさほど嵩張るものでは無いし、予備を持てるだろう。予備無くなれば日本から送って貰うのも容易だ。

 

 

 

と、いうワケで関西リカンベント界の雄

 

ハマモトサイクル

 

でカラーオーダーで注文し、台湾からはるばるやってきたのが我が相棒なのだった。

 

 

 

 

2014年8月 追記

リカンベントでアジア1万キロ走ってみて・・・。

 

リカンベントって自転車を趣味としている人にとっては

 

「ああソレ知ってる、速いんでしょ?」

 

という認識があるかもしれないんだけども、リカンベントの中にもロードバイク的なスピード勝負!という車種もあれば小径車的なお気楽散歩バイクというのもある。んでもって僕のバイクはランドナー的なバイク、になるのだろうか。

 

前後26インチという事もあるのか??とにかくロードに比べると空気抵抗は圧倒的に少ないにも関わらずスピードは出ない!まったく荷物載せてない状態でロードだと25km巡航というのはホント楽々、足にほとんど負荷かかってない状態に思えるんだけども、これがリカンベントだと結構息があがってしまう。20km巡航がまあいいところ。まあコレはその時の体調や気持ちの高揚感なんかで結構左右されて、荷物積載時でも25km以上で巡航が出来たりもするんだけども。自転車世界一周旅人がよく使う例えばサーリーのロングホールトラッカーとか前後26インチバイクでも同じようなもんなんだろうか。

 

速度に関してはこんなもんで、後はリカンベントがリカンベントたるこの乗車姿勢。これはやはり長距離走るには向いてるといつも思う。僕がロードに乗るとどうしても首の後ろの部分がすごく凝ってしまって「あー疲れたなあ」と滅入ってしまう。けどリカンベントだとごく自然な姿勢で座って頭もヘッドレストに預けているし、手だって軽くハンドルに添えてるだけ、痛くなる事はない。ほんと姿勢は楽。休憩する時なんかでも車体をどこかに立てかけて安定させて自転車の上で休憩する事すらある位。シートだけ簡単に取り外せたらキャンプ中の座椅子としても使いたいとすら思ってしまう。

 

しかし、やっぱり皆が思う通りその姿勢での「上り坂」はめっちゃしんどい。ロード等に乗ってると少しの上りなんてさほど「いややなあ」なんて思わずに一気にクリアしてしまいがちだし、僅かな上りなんかだと意識する事なくちょっと腰浮かせて立ち漕ぎとかもしてるはず。けどリカンベントはほんと僅かな上り坂でもすぐ失速する感じがする。それは立ち漕ぎといういわば「ターボ」みたいなもんが使えないから。リカンベントは身近にはたぶん無いと思うので、その坂道の弱さを少しでも実感してもらうには「一切サドルから尻を離さず自転車に乗る」という事をやってみたら少しは分かるのではないかと思う。そうするといかに「立ち漕ぎで助けられてる」という事が分かるはず。

 

確かに上り坂は本当に弱くって、一定程度以上の上りは漕いで登る事は不可能になってしまう。それはまあ普通の自転車でも「押してのぼらないといけない」という坂は人力である以上存在するのだけれど、その基準があまりにも低いのリカンベント。さらに低速になると極端にバランスとれなくなるんで砂利道での上りというのは勾配緩くても基本的には乗れない。押すしかない。

 

では下りはどうかというと、これはめっちゃ良い。下りなんて普通の自転車でも気持ち良いやん、というかもしれないがシートに座りながらもヒラリヒラリと下っていくあの感覚は言葉で言うのは難しいが二輪のオープンカーに乗っているような軽快感と安定感を兼ね備えた本当に素晴らしいもの。

 

中国・中央アジアではアップダウンがかなりあり毎日のように峠越えて。その度に「なんでリカンベントで来てしまったんや」「リカンベントで来てよかった!」の繰り返しだった。

 

さて、あとは毎日「リカンベントだなあ」と実感していたのが「バッグの積み方」。バッグは装備欄にも書いてるとおりオランダ製のリカンベント専用バッグなんだけども、これは自転車旅人ご用達オリトリーブみたいにワンタッチで取り外し&完全防水なんて事はなくシートを跨がせるようにして載せる。紐でくくったりとかまではしないのだけれど、やっぱちょっと面倒臭い。その時よく車体倒しそうになるし。そして日本円で4万円位するわりには防水性能はまったく無いんで防水インナーバッグを中に入れて対応してる。オルトリーブ社でもリカンベント用バッグ出しているのだけれどリカンベントというバイクはその形があまりにもバラエティ豊かで残念ながら僕のリカンベントはオルトリーブバッグ対応不可のフレーム。


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