2015/07/15 スペイン東北部
フランスを抜け、スペインに入りました。フランス、いやあホント良かったですよ。この旅で良かったランキングはマラウイの上くらいです。(28カ国中マラウイは28位)。
まだフランス抜けたばかりで心の中でちゃんとした整理が出来てませんが楽しくはなかったです。観光まったくしなかったというのもありますし、他の移動手段であればもっと違った印象もあったかもしれません。
でも、やはり旅を楽しめなかった最大の要因は物価の高さ。長期旅行には向きません、この国。キャンプ場も高いとこはめっちゃ高い。テント張るだけで2200円とか。そんだけ取ってwifiは1日500円で別料金。犬連れてたら犬代金まで取られる。500円位。いろんなものに細かく別料金を取るってのはフランス人に言わせれば『合理的』らしいんですが、こちらに言わせれば基本料金それだけとってさらにwifiとかまで別料金て
『そりゃあんた、合理的やなくってケチっつうんやで』
もちろん全部そんなんじゃなかったですけどね。1000円以下でwifiもあってキャンプ場の環境もめっちゃ良いってのもたまにありました。
フランスは基本的にはキャンプ場の料金が上がるに従って質が下がる感じでした。安いとこはゆったりしたつくり。高いとこは完全に整備された庭園の中みたいな。僕の求めるキャンプじゃなかったです。フランス人はそういうとこ好きなのかもしれません。自然と共存じゃなくって征服、従属させるのがこっちの文化らしいですし。
まあでも来て良かったです。フランスという響きに騙されて美しい国素晴らしい国だと今まで想像してましたが、個人的にはそんな国じゃなかった、という事だけ分かったわけでしたし。
これはあくまで自転車で走ってみた僕が思った個人的な感想ですんで誤解しないでください。他にフランスの素晴らしい点ってのはいくらでもあると思います。
ただ、僕はもうフランスには来ないでしょう。それだけです。
観光しなかったと言いましたが前の投稿の戦車博物館以外に
『お!』
と思ったものが途中ありました。それは第二次大戦時にドイツが大西洋岸各地に作った要塞群。連合軍の上陸阻止に作ったものです。
フランス西海岸を走っていたら唐突にそれらが目に付いて近寄ってみるとあらびっくり。分厚いコンクリートで作ったトーチカがいたるところに。
すでに落書きだらけですがそのまま残されていました。しかも、自由に中に入れる。
結局、ご存知の通りノルマンディーに上陸したのでここが戦地になったのかよくわかりませんがそのトーチカに入り、覗き窓から大西洋を見て当時のドイツ兵はどんな思いだったんだろうとしばし思いにふけることができました。
さてさて、あとはポルトガルまで残り900kmほど。スペインに入ってすぐいいキャンプ場見つけたんでここで丸1日休日を作り、あとの行程も頑張って走ることにします。
それではまた。
大きな湾をショートカットする為に乗った船。久々の船旅。10分くらいでしたけど気持ちよいもんでした。
今では落書きだらけ。
中に自由に入れます。
トーチカ上部に観測用の穴があります。
残念ながら中も落書きだらけ。
大砲あったんだろうなあ、と思われる部屋。
断崖に作られたトーチカ。ここだと砲撃や爆撃にも耐えられそう。
理想的な野宿地。とにかく暑いんで日陰じゃないと野宿できません。日が暮れるのも遅いし。
カメラの水彩画モード。わりと気に入ってます。