2015/06/14 ドイツ東部シュトラウビング
旅とは日常からの脱却。いつもとは違うことをする事に意義がある。
キャンプ場に泊まっていてできる事は思う存分のシャワー。そこで伸びていた陰毛を剃る事にした。
サラッと言ってしまったが衛生的とは言えない野宿旅で真っ先に臭くなるのが陰部。立ちションする時に自分でもむせ返るほどの臭気が鼻孔を襲う事がままある。
いやまあちょっと誇張が入ったが、まあ汗かいて通気の悪いとこがジャングルになってるってのは衛生的に良くない。
んでまあいつものようにジャングルから不毛地帯へと変化させたわけだが、シャワーの後鏡の前に立ってふと思った。
「脇毛も要らんくね?」
頭髪は頭の保護だし眉毛は汗からまつ毛は埃から目を守る。鼻毛は外気フィルターだ。脇毛よオマエは何だ?
脇の下にわっさり伸びやかに生える貴様に価値を見いだせない。
剃ってやろうじゃないか。
日本だったら銭湯とかで人目が気になるかもだが今は旅だ。日常からの脱却こそ旅なのだ。
いきなりカミソリは当てられないのでハサミでジョキジョキ。
これが難しい。鏡の前でやればまだマシなのかもしれないがキャンプ場の共用洗面所でそんな事は出来ずシャワールームでやったのだがほんま難しい。一通りハサミで刈った、あとはカミソリ当てよーかと脇を閉めたその刹那、予想もしてなかった事が起きたのだ。
「めっちゃチクチクする」
そう、敏感な脇の下に短い毛が密集する事態。チクチクしない訳がない。
齢35にして初めて気づいたのであった。
脇毛中途半端に剃るとチクチクする。
今まで考えもしなかったけど「女子ってこんな面倒な作業いっつもしてるんか」
っと実感したとあるドイツの片田舎のキャンプ場なのであった。