日本人大学生と韓国人大学生と。

同じ宿に二十歳の韓国人旅行者が居た。彼は以前「アリガトウ」位しか日本語を知らなかったそうだが、今では日常会話程度ならほとんど支障なく日本語で会話が出来る。

 

それを旅行中に、インドの安宿で日本人相手に2ヶ月勉強しただけで習得したという。

 

 

彼はガイドブックを持たない。その場その場で人に聞いたりして行き先を、宿を決める。そして荷物も驚く程少ない。重さ4kgの小さなデイバッグに寝袋をひとつぶら下げているだけ。

おっとりした優しい彼から滲み出る強烈なパワー。

春休み中という事もあって日本人大学生をよく見かける。彼らはほぼ例外無くガイドブック「地球の歩き方」を持ち、「歩き方」通りに旅行をする。

 

選ぶ場所もやる事も、誰に聞いてもほとんど同じだ。

 

時折愉快な人もいるし、会話の切り替えし力に光るものを持つ人もいる。

一緒に酒を飲んで腹がよじれる程笑わせてもらった事もある。

 

しかし、

 

 

彼らからパワーを感じる事はあまりない。

 

 

僕が今回会ったその韓国人が特例中の特例だったのかもしれないが、それでもやはり日本人大学生の「動物」としてのひ弱さが際立ってしまう。

 

これがもしかすると日本と韓国との生命力の違いなのかも、と思わざるを得なかった。

 

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