俺が主人公だ!!

2014/05/21

アゼルバイジャンビザも無事取得。一つの町で4つもビザを取ったのは初めて。20泊もして連日苦痛も何もない生活だったけれど、天気がよければ明日より再びペダルを漕ぎ出し自転車旅人へと戻る。

ここからのルートは地図にも載せた通り、キルギスを横断してタジキスタン入り。そこからパミールハイウェイを経由して首都ドゥシャンベまで。

 

ホントはキルギス南部からタジキスタンまで最短距離で行ける楽なルートを通ろうと思っていたけどよくよく調べてみるとそこは外国人は通行不可。なんてこったい。

 

んな訳で予期せず苛酷なパミールハイウェイ走破に挑む事になっちままった。パミールハイウェイってのは旧ソ連時代にアフガニスタン等への物資輸送ルートだか、とにかく軍事的な目的で作った道路。「ハイウェイ」ってのは日本風の高速道路を意味するんではなく「自動車が通れる道」という意味で舗装されてないとこも多数。

 

元々「舗装されてる主要道を通る」って想定で世界一周マシーンにリカンベント選んだってのに、まさか世界でも屈指の苛酷サイクリングルートを走る事になるとは。。。。ダート(未舗装路)連続、アップダウン連続、空気薄い4000m超のルートetc。。。。

ほんまに走破出来るのか?しかしここを越えないと次に進めない。

パミールハイウェイはこんな感じ。
パミールハイウェイはこんな感じ。
ダートの連続。
ダートの連続。

でもさ、こんな荘厳な風景を自転車で駆ける、なんて素敵なんだろう。ここらへんを旅してる人は多い、けど、ほとんどがバックパッカー。お金払って車という箱の中から右から左に流れる風景をガラス越しに眺めるだけ。それじゃTVと変わんねえ。それじゃただの観客だ。

今まで8000km走ってきたけど、それはほとんど平地だった。町もちらほら通過して食糧の補給に困る事もなかった。けどパミールハイウェイは違う。もう想像もつかない位苛酷そう。

でも、そんな環境に自分を放り込む。箱に守られてない、ガラスで遮られてない。誰か頼る人もいない。

圧倒的大自然の前に自転車で、自分の足で立ち向かう。俺が一人で切り抜ける。

そう、そうなんだ、俺が主人公だ!!

タジキスタン首都ドゥシャンベまでのルート。
タジキスタン首都ドゥシャンベまでのルート。

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