毎食が楽しみに。

インドでは食事は「義務」でした。食べたいからではなく漕ぐ以上エネルギーが要る、漕がない日も体力維持の為に3食必ず食べないといけなかったのです。はっきりいって食欲なんてほとんど湧きません。

 

どうせカレー。いや、正確にはカレーではなく大雑把に味つけされた、そして塩入れすぎのカレーっぽいもの。肉は入ってません。肉入ると値段がやたらにあがります。主食は全粒粉をただ捏ねて焼いただけのチャパティ。発酵なんて手間のかかる事はしてません。噛んでいてもあまり味のしないもの。

 

コロッケみたいなものもどこでも食べられますが、これもカレー味のみ。お菓子もほとんどカレー味。なんでもかんでもカレーです。そして日本のカレーみたくコクや旨みなんてのは無い、ただスパイシーなだけ。

 

お金相応に出せば美味いカレーもあるにはあるんですが、そんなの毎食食べてられません。

 

ところが中国。食事するところが本当に多い。麺やご飯もの、肉まんなど種類もめっちゃ豊富。そしてどこに入っても美味い!安い!量が多い!女性だったら食べきれない量。ラーメン的なものだと150円ほどです。

まだまだ寒いウルムチの朝に嬉しい温かさ
まだまだ寒いウルムチの朝に嬉しい温かさ

朝だと蒸篭の湯気を頼りにすると美味しい包子にありつけます。羊肉包子と卵&海苔スープで150円ほど。羊肉包子はネパールでも「モモ」というチベット由来の同じ料理がありましたがあちらではつけだれがやっぱりカレーなのに対し、こちらでは酢醤油&ラー油。こうじゃなくちゃいけません。インドでは卵なんてゆで卵かオムレツ位の料理方法しかなかったのですが、中国ではごく普通の庶民食堂でもスープの中に見事なふっわふわ状態に調理されて出てきます。

そして昼飯には麺。これは刀削麺。この食堂では実際切ってるシーンは見ませんでしたがうどんのような食感。牛肉と各種野菜がたっぷり入って男でも食べきれない量。これは肉大盛りにしたので230円程。

 

インドだったらチャイニーズ料理として扱われ、町の至るところで食べられるチョーミンと呼ばれる焼きソバがあるのですがコレなんかただ「腹満たせればいいだろう」位のレベルのものばかり。もちろんちょっと高めな店いけば相応のチョーミンもありますが、庶民的なレストランではほんとに「コレで美味いとほんとに思ってんのかインド人は??」と半ば怒り、半ば呆れてしまう位です。

 

食べる事って人生の幸せの中でもかなりの部分を占めるもんだと思うんです。それが人間と動物との違いだと思うんです。動物はたぶん「美味しいから」食べてるのではなく生きる為に食べてる。味なんかそんなに構ってられないはずです。

 

インド人は食べる事に対してどう思ってるんだろう。中国で中国料理食べてるのにインド人の事なんて考えてしまったウルムチの寒いある日でした。

どの位寒いかっていうと、4月中旬なのに雪でうっすら白くなっちゃった位寒いのです。今日は最高気温7度でした。

明日からは上がっていき最低気温こそ3度とかですが最高気温は20度程度の日が続く見込み。明日から600km先のカザフスタンへ向けて出発です。


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