外食文化なのであろう、街中には食堂をよく見かける。注文してから作るというのではなく、鍋やバットに出来合いの料理が入っていて、それを選んでライスと一緒に食べるというのが一般的なようだ。言葉が分からなくても指差して好みなものを選ぶ事が出来るので外国人にも優しい。
野菜主体の惣菜が小皿一皿20ペソ前後(40円)、肉主体が30ペソ前後(60円)、ライスが10ペソが相場であった。
ココナツを使ったタイ料理の「グリーンカレー」みたいなものもあったが、それ以外は日本人にとって違和感の無い料理が多かった。グリーンカレーも僕は好きなのでそれはそれで美味しく感じたが。ちなみに便宜的にグリーンカレーと言ったがタイのそれと違ってまったく辛くない。
島国だけあって魚料理も多い。たぶんカツオだと思うのだが、レモングラスを入れたような酸味の利いたスープは生臭さをほとんど感じさせないとてもあっさりとして美味しいものだった。大きな鍋に入っている事が多いように思う。
その他夜になると屋台が並ぶ事も多く、チキンフライなどビールのあてにぴったりなモノが手に入るのも嬉しい。
ローカル食堂以外ではファストフードチェーン店がフィリピンではかなり人気がある。ローカルハンバーガーチェーンのジョリビーはマクドナルドよりも断然人気があって、大きな町になるとそこら中にある。個人的にはジョリビーもマクドナルドも工業化されたジャンクフードといった味わいであんまり美味しいとは思えないし、そもそもローカル食堂の2~3倍くらい高いのでなぜこうも人気なのかが分からない。
エアコン効いて店内も奇麗で、先進国的な雰囲気の中で食事が出来るというのが一種のステータスなのであろうか。こちらのファストフードはお気楽なイメージの日本とは違った立ち位置のようだ。
その他ハンバーガーといえば「ハンバーガースタンド」が小さな町にもある。チェーン店のように見受けられるが、常設型の屋台みたいな店で、パテとバンズとソースだけの簡素なハンバーガーが2つで50円位。「2つ」というのは「1つ買うと1つおまけ」という事にどのチェーン店になっており、1つを25円で買う事は出来ない。
味はさすがにマクドナルド等には負けるが、それでも一応はちゃんとその場でパテもバンズも焼いてくれるハンバーガー。値段の割にはまあまあ美味い。冷たいコーラも必ずあるし個人的には結構好きだった。