太陽光充電器

メーカー  太陽工房
モデル

 バイオレッタソーラーギア+

USBパワーアダプタ

購入価格 

約6000円

日本ではスマホは使っていなくて、

「スマホの電池切れに神経使う人を見て」

 

「まったく、スマホなんかに頼りきっちゃって。カッコワルイ」

 

なんて思っていた僕ですが今回の旅に出るにあたり、あるヨーロッパ横断自転車旅をしていた人がブログで

 

 

「グーグルマップ&GPS付スマホを使わない自転車旅人はアホだ」

 

と言い切っていたのを読んで心揺らぎました。学生時代から僕はオートバイで日本中を紙地図見ながら旅をしていたのもあって、地図が読めない訳ではありません。けれどそれは道路標識がしっかり完備されている日本で、そして例え迷ったとしてもアクセル捻っただけでドコへでも行けるオートバイでだからこそ紙地図で旅を出来たんだと思います。

 

 

それが海外であれば標識も期待出来ない、あったとしても読めない、さらに決定的なのが自転車であるという事。迷って「元の道に戻る」というのはとんでもなくキツイものがあります。時には悪路であったり上りであったりもするはずです。

 

そこで僕はあれほどまでに見下していた「スマホユーザー」へと自分を貶める事になりました。

 

 

もっとも、スマホはスマホでも「電話回線契約」をしていないもの。ですから日常的にネットしたりとか電話したりとかヘビーな使い方はしません。使うのはほぼ完全に地図を見て現在地を確認する事だけ。

 

それでも2日充電をせずにいるともうアウトです。東南アジア・インドではほぼ毎日宿にありつき、充電出来たので電池の減りを気にする事はありませんでした。スマホを空から100%まで充電1回分出来るポータブル電源も持ってましたし。

充電出来ます。

 

しかし、この後シルクルート(中国→中央アジア諸国)ではおそらく何度もキャンプをする必要があるだろう事が予想されます。

 

つまり、キャンプを続けているとスマホの電池が切れるという事が予想されました。

 

一応紙地図とコンパスも持っているとはいえ、一度スマホ地図とGPSで現在地が正確に分かるという甘美な味を覚えてしまうともう元には戻れません。

 

そこで、人家のまったくない荒野でも自前で電源が取れる方法、ソーラー充電をこの旅に導入する事にしました。

 

とはいえ自転車旅でも無理なく使えるサイズとなると、そんないいものは途上国で手に入るはずもありません。仕方なくアマゾンで購入・実家からこちらへ国際郵便というルートを使って手元に届けてもらう事になりました。

 

今ではたくさんポータブルソーラー充電器が売られていますが

 

経済性・・・・あまり高額なモノは買えない

 

堅牢性・・・・数年間自転車走行中での運用に耐えられる事

 

小型軽量・・・パネルが大きい程性能は上がるが大きいと自転車走行中の運用は困難。

 

 

を勘案した結果、このバイオレッタソーラーギアVS01に決定。

 

充電時間が単三2本で14時間という長さでしたので、まずは満充電させた単三エネループ2本を入れてUSBケーブルでスマホと繋いで充電出来るか試してみました。メーカーHPには

 

「携帯電話に充電可能」

 

と書かれていたので何も心配していなかったのですが、いざ繋いでみるとまったく反応しません。

 

なんで??

 

ネットで調べてみるとどうやら携帯への充電とスマホへの充電では後者の方がハードルが高い様子。つまり単三2本では電圧不足。昇圧回路内蔵とはいえエネループ2本、計2.4VをUSB出力電圧5Vへ上げるのはなかなか難しいようです。

 

スマホは文字通り賢いのか何なのか、足りない電圧を受け付けてくれません。参った。

 

そこで手持ちのソニー製ポータブル電源に繋いでみるとこちらはOK。充電開始です。

 

 

結果、

 

 

 

エネループ→ソニー製ポータブル電源→スマホ迂回充電なら可能

 

という事でした。

 

 

ただし迂回充電するだけに非常に大きなロスが出ます。

 

ですからこのバイオレッタVS01だけで完全に太陽光だけでスマホを運用出来るかというとかなり無理があるかと思われます。まだ本格的に運用してはいないものの

 

 

「電池が減った分を少しでも補充する」

 

という位の性能でしょう。ただ、それでも電源の無い荒野で「少しでも補充する」事が出来るのとまったく出来ないのとでは天と地ほどの差があるはずです。道に迷うか迷わないか、それはよもやすると生きるか死ぬかを分けるかもしれません。

 

本格運用しだしてからまたレポートを続けていきたいと思います。

 

 

追記

これ日本に送ってもらってから分かった事なんですが、

アメリカの新興ソーラーチャージャーブランド

「GOALZERO社」

の製品が今一押しみたいなんですね。信頼性はどうなん?と思いきやモンベルでも取り扱ってる位ですし、ネットの評価もすこぶる高い。値段もバイオレッタ+USBと同じ位。しかもちゃんとスマホに充電出来るし。GAOLZEROにすればよかった、とちょっと後悔です。

 

2014/07/10 追記

上記にも書いた通り迂回充電する為充電効率は著しく悪いものであったので、途中で日本から評判の高いGOALZEROのソーラーパネルを送ってもらった。そして更にGPS受信がとんでもなく遅くていつもイライラさせられた韓国パンテック社製スマホIS06も、サムスン製ギャラクシーTRENDという日本未発売モデルに買い替え。するとサムスンの方はバイオレッタから直接問題なく充電出来た。バイオレッタが悪いんではなくパンテックのスマホがダメだったのだ。

 

それに気づいた時には既にGOALZEROのパネルを手にしていた時だったのでバイオレッタは知り合った日本人の旅人にプレゼント。

 

小さいだけに発電量は大した事ないが、パネル面積あたりの発電効率はGOALZEROシリーズと大差無い感じであったし、小さいだけに例えばズボンのポケットとかバックパックのポケットとかに気軽にどこでも挿して発電出来るというのは優れたメリットだったと思う。


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