SPDシューズ・「マビック・アルパイン」

マビック・アルパイン
マビック・アルパイン
メーカー マビック
モデル アルパイン
購入価格  約1万2000円

リム及びコンプリートホイールで有名なマビック製SPDシューズ。

 

自転車世界一周において靴及びペダルの選択もやはり旅人を悩ませる。

 

1.普通の靴&フラットペダル

2.普通の靴&トゥクリップペダル

3.SPDシューズ&SPDペダル

 

というのが主な選択肢だ。ペダリング効率性や靴の汎用性で「2」が通常なら妥当な選択なのだが、リカンベントではそれは当てはまらない。ペダリングの向きが通常の自転車と90度違うのでトゥクリップの有用性はまったく生かせない。

 

さらに通常の自転車ではペダリングを止めた時にはただ足をペダルの上に置いておけばいいのに対し、リカンベントでは常にペダルに足を押し付けておかないとズリ落ちてしまう。実際には靴のソールの凸凹をペダルの凸凹にひっかける事でそこまで「押し付ける」とまではいかないのだが下り坂滑走中もペダルと靴とから意識を抜く事は出来ない。

 

という訳で今回履いていくのがこのシューズ。旅の前から長距離ツーリング等で使っていたもの。

 

見た通りツーリング向けモデル。日本人向けに足の甲が高い設計になっていて長時間履いても違和感が無い。縫製等各部の作りもしっかりしてる。自転車を降りてからも結構普通に歩ける。さすがにコレで1日中街を散策というのはやりたくないが、自転車降りて博物館を見学だとかそういう用途には問題なく使えると思う。

 

ただ

 

「お洒落は足元から」

 

との言葉がある通り人間はまず靴を見てその人を判断しがち。そういう面ではこの靴は弱い。アディダスが自転車業界から撤退した際アディダスSPDシューズ開発陣をマビックが引き継いだと聞いているのだが、見た目の方向性は引き継がなかったようだ。正直言うと見た目は少し野暮ったい。ただ、この野暮ったさもシマノのツーリング向けモデルに比べればまだマシかとは思うのだが。様々なメーカーがSPDシューズを販売しているが、もうちょっとデザイン性を求めていってもいいんじゃないかと思うのは僕だけではあるまい。

 

唯一KEENのSPDシューズが見た目も完全に洒落たアウトドアシューズで気に入っていたのだが、試着したところ足の幅が狭い設計で僕の日本人的足には合わなかったのが残念だった。

 

 

なお、この靴は「自転車用」とし、街歩き用にもう一足アウトドア向け靴を持参するつもりだ。いくら自転車世界一周といっても連日乗っているわけではない。過去の海外ツーリングにおいて10日以上連続して毎日平均140km乗った事が2回あるが、最後に両方とも体調を崩した。

 

過去の教訓から自転車に乗らない日も作るわけで、そういう意味からも普通の靴も必要だ。

 

ただ、「旅の持ち物は少なければ少ない程、軽ければ軽い程良い」

という鉄則から離れるのは懸念でもある。

 

まあやってみなければ分からない。SPDシューズだけで良いと思えば普通の靴は日本に送り返そうと思う。

 

 2014年8月 追記

2011年位に買ってまだ使えそうだったが、さすがにあと2年毎日掃き続けるのは無理っぽいので日本一時帰国の際に新品と交換。まったく同じモデルの2014年版を購入。日本では1万6000円程度したが、スペインの通販では8000円+送料4000円=12000円だった。年度違いだけで同じモデルなので試し履きも必要無いし海外通販で購入。さすがにヘタっていたのかそれまでなんだか足の痺れとかもあったんだが、新品に替えてそれもなくなった。

 

それと普通の靴は一時帰国の際に日本に置いてきた。

 

2016年4月 追記

 

新品に買い換えたマヴィックアルパインは1年半使ってソール磨り減り割れたので一時帰国の時に置いていったものを送ってもらった。SPDシューズは自転車文化の盛んなところ、例えばヨーロッパでは大型店に行けばわりとサイズにあったものが手に入るがタイのような中進国クラスでは見つけるのはなかなか難しいものだ。

無残に割れたソールの根底部分。めくれ上がってるのは両サイドがあまりに磨り減ってきたので貼り付けていたゴム片。


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