タイ自転車旅各種情報

タイをロードバイクで旅した時の宿や道路状況、その他をまとめておく。

 

 

エアコン付きが多い
エアコン付きが多い

☆宿

二階建て以上の建物が立ち並ぶような町なら大抵宿がある。日本円で1,500~2,000円程度の宿が多い。バックパッカーはまず来ないのでその種の宿よりも割高だが、設備は当然整っている。

 

いわゆる「ホテル」「ゲストハウス」等以外にも「賃貸住宅(日本で言うアパートやマンション)」に一泊で泊まるという形もあった。タイの地方都市ではそういうスタイルのもアリなのかも。あとは地方の町外れにある連れ込み宿にも泊まった。いわゆるラブホテル。平屋で直接部屋の前に駐車出来たり、一人で泊まるというと驚かれたり、避妊具が常備されてあったりする他は普通の安宿と同じレベルだったが。

☆トイレ

洋式と和式風が混在。高級ホテルなど以外ではトイレットペーパーは無い。タイでは、というか東南アジアやインド周辺では左手で処理する文化。

写真のトイレだと頭を手前側にして跨る。手の届く所に蛇口と手桶、もしくはバケツと手桶があるので右手でソレに水を掬い、尻の上位に水をかけながら左手で洗浄するというのが現地のやり方だ。

 

直接手で洗うというのは日本人からすると非常に抵抗感ある行為だとは思うが、勇気を出して試して欲しい。コレに慣れるともう紙で拭くなんて不衛生に思えて戻れない位だ。「ウォシュレットは日本の発明」なんて言うているが、こちらでははるか昔から水で洗う清潔な文化だったのだ。

 

では洗った後どうするのか、というと、そのままパンツをはく。少々濡れるが暑いからすぐ乾く。細かい事気にしないのだ。トイレットペーパーはコンビニ他どこでも売っているがトイレに一緒に流すと詰まる事が多いそうなので要注意だ。外国人観光客が訪れるようなホテルには便器の脇にゴミ箱が置いてあるのでペーパーはそこに捨てよう。逆に外国人が訪れないトイレにはゴミ箱が無い。

 

宿のトイレだと自分の石鹸が使えるので使った左手も奇麗に洗えるのだが、問題は出先での左手の洗浄。。。。ま、コレも慣れる。水だけでも丁寧に洗えば大丈夫。細かい事は気にしない、気にしない。

ムール貝のお好み焼きみたいなやつ
ムール貝のお好み焼きみたいなやつ

☆食事

外食文化の国なので食べる事に困る事は無いだろう。庶民向け食堂はいたる所にあるし、夕方になると町の広場に屋台が立ち並ぶ事が多く300円もあればお腹いっぱいだ。屋台ではメニュー表は無い事が多いが、材料を指差してジェスチャーで注文出来る事も多くよほどの事が無い限り美味しい料理を作ってくれてボッタクリもまず無い。ただ東南アジアで愛される香草「パクチー」には注意が必要。慣れない人にはかなりキツイ。「パクチーを入れないで」というタイ語だけは覚えていった方がよいだろう。

路肩は一車線分
路肩は一車線分

☆道路状況

日本よりも断然走りやすい。町と町とが離れていて、その間は舗装の良い路肩の広い道が結んでいる。幹線道路は路肩が一車線分はあり車に怯える事もない。車も日本よりも断然少ない。標識も多いのも好印象。

 

幹線道路から外れると路肩は狭くなるが、その分交通量もぐっと減るので走行には支障がない。ただ、標識もぐっと減るので迷い易い。

☆補給

幹線道路には10~20キロも走ればだいたいガソリンスタンドがあり、そこには必ず飲料水・スナックを扱う商店や食堂、コンビニが併設されているので補給に悩む事はまず無い。僕は野宿道具を持っていってなかったのだが、タイのガソリンスタンドは野宿させて貰うのにもってこいの場所らしい。幹線道路を外れても集落には間違いなく商店があり、冷たい飲み物が手に入るのはさすがタイ。インドだったらこうはいかない。

熱帯の青空と我がホイール
熱帯の青空と我がホイール

☆自転車の整備修理

首都バンコクにTREK正規取扱店がある他MTBはそれなりに普及している様子。地方走っていても時折MTBは見かけた。南部の都市ソンクラーでもKONA等を置いていたMTBショップがあったのでMTBコンポの自転車なら各地で部品の供給が問題無いと思う。

 

ロードバイクは10日間で1度見ただけだった。ロード用チューブやタイヤは地方で入手は難しいのではないかと思う。僕は日本で乗ってる仕様のまま23cのタイヤで行き、予備タイヤ2本・予備チューブ3本持参。結果、パンクはゼロ。タイヤはコンチネンタル・GP4000Sという結構高価で転がり軽く耐パンク性能もいいモデルを使ったのもあってパンクしなかったのかもしれないが、もしロードバイクで旅をするのならさすがに23cよりは25cの方がいいように思う。

着替え少ないので毎日洗濯
着替え少ないので毎日洗濯

☆持ち物

着替えは最小限。シャツ&パンツ3セット、短パン、ソックス。毎日洗濯していたが、翌朝には乾いている。

 

靴はアウトドア向けのスニーカー。この頃はビンディングペダルを使っていなかったが、信号も少なく数時間乗りっぱなしって事が多々あるのでビンディングの方が良いと思う。

 

前述の通り予備タイヤを二本の他予備チューブ3本。その他は携帯工具・ポンプ・パンク修理キットなど日本でのロードバイク乗りの標準的な自転車道具。雨具、デジタル一眼レフ、輪行袋&エンド金具。輪行袋等は後述するが一切使わなかった。

☆輪行

日本だと列車に乗る時は前後輪外して袋詰めするのだが、タイではそのようなスタイルは取らないようだ。僕が乗った深南部行き長距離列車には貨車が連結されていて、自転車はそのまま載せてくれた。貨物料金は必要だったが400円程度だったように思う(乗車賃自体は寝台で4000円程)。

 

僕は経験していないが、バスも荷物室に余裕がある場合は載せてくれるそうだ。ちなみにネパールではバスの屋根の上の荷台に載せてもらった事がある。

ロングライド向け FELT Zシリーズ
ロングライド向け FELT Zシリーズ

☆自転車

FELT Z75 2011年モデル

 

舗装状況は日本と遜色なく路肩も広いのでロードバイクを思う存分楽しむ事が出来る。蒸し暑いのでリュックは避けた方が良いだろう。

僕は通常型キャリアで行ったが、若干の着替えだけで旅行できるのでシートポストに装着する簡易キャリアでも大丈夫だと思う。

クイックエンドアダプタ
クイックエンドアダプタ

このバイクはシートステーがカーボンのいわゆるカーボンバック。キャリアを付けるダボ穴は無いのでVIVAのクイックエンドアダプターとグランジのキャリアダボ穴付シートクランプを使用。

こういう形で使う。
こういう形で使う。

クイックエンドアダプターは薄く見るからに耐久性が無さそうなのだが、着替えや雨合羽程度の軽装備なら問題無い。毎日の通勤で日本でも3年以上使っていて時折5kgのお米載せたりしているが問題は出ていない。さすがにキャンプ道具積んでの長距離旅行には向かないと思うが。

☆治安

ここで改めて言うのもなんだが、タイ深南部は爆弾・銃撃テロが頻繁に起きており危険と言われている。標的になるのは警察署・軍駐屯地・公立学校・人が集まる市場など。警察署や軍施設は土嚢や鉄条網でバリケードが施されており、監視哨には機関銃が据えられていて警官や兵士達の緊張が伝わってくる。深南部各町の入り口にも機関銃付きの監視哨があり検問をやっている。小学校は教師が中央から派遣された公務員(つまり仏教徒)という事でイスラム過激派からは排除すべき対象という事で襲撃されるのだそうだ。学校の前には武装兵士が警戒していた。

 

深南部以外は夜間人気の無いところへ行かないとか、外国における一般的な警戒感を持っていたら問題ないと思われる。


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