自転車で世界を旅する!なんて言葉ではとてもロマンティシズムにあふれているし、「さぞかし毎日いろんなものを見て刺激的な日々なのだろう」って思われるかもしれない。
けど、実際には自転車って速度が遅いので大陸を旅してると1ー2週間たいして風景も代わり映えしない。朝テント撤収して、8時半位から漕ぎ始めて、12時頃昼食とって、4-5時位にテント張る場所探し、8時位に寝るという毎日。
実はさほど刺激にあふれてるわけでも何かすごい楽しみ、というのがあるわけでもなかったりする。
なんつうか、
「週末に友達とレジャーに行くから今週は頑張ろう」
とかそういうのが一切無い、非リア充的な日常生活感。
だけれども、実はこんな生活に潤いを与えてくれる唯一といっても良いかもしれないマイレジャーがある。
それは野グソ。
完全野外生活なんでウンコしたい時にトイレがあるなんてのは、銀のエンゼルマーク出る位の確率の低さ。当然野グソになるわけだけれど、大陸でする野グソはこれが最高に気持ち良い。
地平線まで見渡せる大荒野の中での野グソ
まるでハイジとヤギが出てきそうなお花畑のような草原での野グソ
雪で覆われた山々を睥睨しながら堂々と雪原に茶色のペイントをする野グソ
そもそも人は「野」でする様々な事が好きなはずだ。外で行うバーベキュー、お茶を外でたてる「野点」なんてのは風雅な日本文化として海外にも輸出されるほどの魅力あふれるものである。
その「野」という趣向を、人が本来持っている欲求である「排泄欲」に組み合わせた「野グソ」が気持ち良くないわけがない。もはやそれはレジャーといっても良いであろう。
自分が「美しい」「落ち着く」、そんな場所で静かに、時には激しく行う、野グソ。
一段落終えた後に肛門を撫でる優しい風は他で感じるどんな風よりもここち良い事間違いなし。
日本では秋、昨今いろんな「秋」がある。
食欲の秋、読書の秋、
今年はそれに「野グソの秋」を加えてみてはいかがだろうか。