タイヤ

メーカー   パナレーサー
モデル RiBMoPT 26x2.0
購入価格 パナレーサー様からの提供

パナレーサー製品の中で一番ツーリング向けのタイヤ。

 

当初は幾多の例に漏れず僕もシュワルベマラソンを履いていくつもりだった。「世界一周にはマラソンシリーズ」。それは世界を旅する自転車旅行者の合言葉のようでもあった。ネットを検索してもほとんどの人が手放しで賞賛している。実際僕もインド自転車旅ではマラソンを履いていった。パンクもしにくく、減りにくく、比較的安い。

 

ただ、僕は

 

「右へ倣え」

 

が嫌いだった。「これだったら間違いない」、そんな無難が良いと思ってるならリカンベントで世界一周なんてしない。

 

せっかく変な自転車で行くのだから、タイヤも無難を外していこう。

 

「シュワルベばっかじゃ面白くない」

 

そうして門戸を叩き、そして僕の天邪鬼な思いを受け入れてくれたのがパナレーサーだった。

 

メールを幾度か交わし、担当の人とお酒を飲んで、このタイヤを提供していただく事になった。

 

試走した感想は、ちょっとびっくりする位漕ぎが軽くなった。滑走時の転がりも伸びる。700cのタイヤでいえば28cから23cに変えたくらい。そして元々履いていたシュワルベマラソン26×1.75よりもエアボリュームがあるので乗り心地も良くなった。

 

よく見るとタイヤの断面がかなり尖っていて接地面積が少ない。これがタイヤ太い割りには転がる要素なのだろう。しかし断面がこれだけ尖っているので未舗装路では若干不利かもしれない。

 

ただ、この尖りはタイヤ減った時にはどうなるのだろうという懸念は残る。そしてマラソンよりもタイヤ側面は薄い。側面も二重構造で丈夫だとの担当の方から伺ったが、それらも含めてこれから実際に旅してみて感想を率直に追記していこうと思う。

 

ちなみに定価は6000円強とタイヤとしてはかなり高いのだけれど、アマゾンでは3000円後半と、マラソンのベーシックグレードと同価格帯だ。だったら海外ではまだ実走してないので分からんけども、国内だったらRiBMoPTの方が断然良いんじゃないかと思うんだけども、、、どうだろう。

 

 

2014/02/20 追記

東南アジア走行終了4300km時に前後ローテーション。

その時点でリヤタイヤの溝は2分山ほど、フロントは7分山ほど。

パンクゼロ。

 

パナレーサーのサポート担当さん曰く、元々このモデルはひび割れしにくくするため溝を浅く設計しているのでまだまだ使えるとの事。この時点でトレッド面及びサイドもひび割れ等は一切見られず。

 

2014年02月20日現在走行6000km。パンクゼロ。

日本とは比べ物にならない位路面も悪く異物落ちまくり、未舗装路も何百キロも走ってパンクゼロは本当にすごいと思う。

 

溝はあまり減っていないように見える。1万キロ位までは使えるのではないだろうか。

2014/04/14 追記

インド走行終了時7000kmで未だにパンクゼロ。インド出国時にサイドウォール点検してみたが僅かに傷があった。何かに擦ったような跡。しかしサイドウォールもマラソンシリーズに比べて薄いにも関わらず(だからマラソンより軽いんだと思う)丈夫な作りでパンクにはいたっておらず。

 

溝もまだまだ使えそうな位残っている。中央アジア横断は3000km超。途中タジキスタンなどはダートの連続でタイヤにとっては苛酷な環境のはず。どこまで持つのか楽しみである。

2014年8月 追記

走行9000km時にキルギスで初のパンク。どうもそこら中に生えている棘がある木の枝などを踏んだ模様。乾燥帯なので草食動物から身を守るべく草木には棘が多い。

走行1万km時にタジキスタンでもう一度パンク。まだ少なくとも2~3000kmは使えそうだったが悪路続きで少しでも荷物減らしたいと思ったのでネパールからずっとバッグの中に入れていた新品タイヤを前後共に交換。

しかし、このタイヤは悪路にはまったく向いてないようだ。トレッドが尖がっていて舗装路には良いのだが石がゴロゴロ浮くような未舗装路だと路面をまったく噛まず、転倒しやすい。事実交換直後、まだまったくトレッドが減ってなくって尖った状態だと何度も転倒してしまった。悪路メインの旅だとこのタイヤは避けた方が良いと思う。

2015年04月 追記

交換してから1万キロで交換。タイヤ溝はまったくなくなった状態。

アフリカでは交換後9000km位でパンク多発したが、全てマキビシのようなトゲのある植物の種や草や木のトゲを踏んだことによる。パンクに強いリブモといえどもずいぶん磨り減った状態であったので鋭く長いトゲには勝てなかったようだ。シュワルベマラソンはいてる人もそこそこパンクしてるので、どのタイヤ履こうともアフリカの乾燥地帯はパンクからは逃れようもないのではないかと思う。

2016年7月 旅終了における総括

 

3年、3万7000kmで4回交換。1万キロはもつ。パンクは正確には数えてないが10回程度だったと思う。走行してから8000km越えた位からパンクするようになってきた。サイドウォールの裂け等は無し。

個人的感想だが

競合するシュワルベマラソンに対し

 

・タイヤの持ちはマラソンの勝ち(マラソンは1万5000kmほど持つ)

・走行性能はリブモの勝ち

・対パンク性能はリブモの勝ち

 

定期的に日本から送ってもらっていたのでリブモ履き続けられたが、海外でリブモを見た事がない。というかパナレーサー自体ほとんど置いてなかった。そこんとこが残念。性能はいいんだが。。

 


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