メーカー | AVID |
モデル | BB5 |
購入価格 | 完成車付属品 |
ディスク | シマノデオーレ・センターロック180mm径 |
廉価なMTBによく付いてるワイヤー式ディスクブレーキ。ディスクブレーキはコレしか使った事が無いのだが、制動力は十分。雨でもしっかり利く。ブレーキフィーリングはそこまで良いとは思えないが、ツ自転車世界一周にはコレで十分だろう。
手持ちのMTBから剥ぎ取り、リカンベントへと移植。
予備のパッドはいくつか持参する。MTB完成車でコレを装着してるモデルも多数見るので世界でもそれなりに換えのパッドある、といいな。
ディスクブレーキの欠点といえば、アクシデント時のディスクプレートの歪みがある。プレートはオートバイに比べると非常に薄い。簡単に歪みそう。
ただ、物事には良い点もあれば悪い点もある。
肝要なのは自分が物事に対して何を求めるかだ。僕はあらゆる天候での確実な制動性を求めた。
その結果は旅でのレポートで報告したいと思う。
2013/12/29追記
今の所まったく問題なく稼動中。ブレーキパッドはまだ残量は4割位は残っていたのだが効きが妙に悪くなったので前後ともに手持ちの予備と交換。日本でMTBにも使っていたものなので詳細は分からないがたぶん4000km位だったのではないかと思われる。
日本では普通右が前左が後ろブレーキだが、リカンベントは圧倒的に後ろを多用するので左右逆に付け替えた。右が後ろだ。
旅の途中でドイツ人サイクリストに会い、自転車を見せてもらったのだが彼の自転車は右が後ろブレーキであった。
「これがドイツでは普通」
というので日本とドイツでは違うらしい。
あと気になるのはやっぱり後ろブレーキはワイヤーが長いので重い。ワイヤー外してしっかり中まで注油したのだがやはり重い。海外長距離ツーリングではさすがに油圧は使い難いが、国内でリカンベントなら油圧がいいのではと思う。帰国したら油圧に変えたい所だ。
2014年8月 追記
安い社外ブレーキパッド使っているという事もあるし、使用の殆どがリヤブレーキのみ、荷物40kg程度積んだ状態というのもあるがアップダウンの激しい地域だとパッドは1000~1500km程度で限界まで減ってしまうように思う。純正パッドは2000円程度でとても買えない。社外品は日本で900円程度、イギリスの自転車通販ウイグルだとなんと350円!海外では店頭で手に入りづらいので10個位常備してる。
2015年4月 追記
アフリカを終えイスタンブールに戻ってきて直後に前ブレーキキャリパーが壊れた。キャリパー内のリターンスプリングが破断して勝手にブレーキレバーが戻らない状態になった。レバーを自分で戻せば乗れる事は乗れるがブレーキは自転車にとって一番重要な部品。少しでも不具合があるのはまずいのでイスタンブールにて買い替え。さすがにまったく同じものは見つからず、見つかったのはテクトロの一番安いキャリパー。BB5に比べて効きは弱いがリカンベントの特性上フロントブレーキはほとんど使わないので問題ない。
それにしてもブレーキなんて壊れるんだなあとしみじみ思った。
2016/01/06 更新
南米のアンデスに入るとアップダウンが多かったのだが、ブレーキの効きが異常に悪くなってきた。パッドの幅調整をして長い下り坂を下り始めても数キロでもう効かなくなるというような状態。さすがにこれはおかしいと思ってよくよく点検してみるとディスクがもう紙のようにペラペラになっており、指で軽く押しただけで曲がる位。一部には磨耗し過ぎて割れている。
ここまでなってたのにアンデスの下り坂走ってたと思うとゾッとした。
チリの大都市ビーニャデルマルでは新品の適合品が見つからなかったが、ほとんど磨耗してない中古のディスクが自転車屋の倉庫から見つかったので安く譲ってもらい、宿で自分で交換。中古のものはデオーレであった。
2016/03/17 追記
アウストラル街道でのキャンプ場で
「そろそろパッド減ってきたし交換しとこか」
とキャリパー取り外し、パッド調整ノブ回して取り外そうとするも回らない。調整ノブが工具無しで回せるのがAvidBBシリーズの特長なんだけども長年使うと固くなって回せなくなってしまう。ノブはトルクスレンチでも回せるになっていて、レンチで回そうとするとネジ穴舐めてしまった。
完全に終了。
手持ちのMTBに装着してあったものを流用していたとはいえ、前後のキャリパーはどちらも旅中で壊れる事になってしまって残念。交換用パッドもまだ6個位残っていたのに。
次の大きな町で運よくシマノのアセラグレードの機械式ディスクキャリパーが手に入って事なきを得る。
シマノのアセラグレードのもの。効きやタッチなどツーリングで使うにはまったく問題が無いし、交換用パッドも入手し易い上に安い。海外長期ツーリングにはシマノのキャリパーに限る!
2016年7月 旅終了における総括
手元にあったから、という理由でAvidBB5を組んでいったのだが間違いだった。
パッド及びキャリパー入手容易性、整備の容易性から考えて、シマノの機械式ディスクが一番!!