ミッシングリンク９速用

旅人では使っている人がいるのか居ないのか、あまりにも小さな部品なので旅ブログでも紹介されているのを見た事がない。

 

しかし、これが旅にめっちゃ向いてる。

 

日本であれば交換用チェーンなんてどこでもいつでも手に入るので、「チェーンを長持ちさせよう」とはあまり真剣には考えないと思う。事実僕もそうだった。チェーンもさほど高価なものでないし、１年に１度交換する位。チェーン清掃もただボロ布で拭うだけ。

 

しかし旅先では違う。途上国ではチェーンなんか首都ですら手に入らない事も多い。さらにこれは僕の特殊事情になってしまうがリカンベントはチェーンが長い！３セット繋いで使う。一回交換に５０００円程度かかってしまう。

 

「いかに長く大切に使うか」

 

これに腐心するわけである。そうするとチェーンはこまめな清掃注油がかかせない。

 

そこで大活躍するのがこのミッシングリンク。本当に簡単にチェーンをつないだり切り離したりできる。そんなに簡単に脱着出来るのに走行中に切れたりする事は皆無。変速が調子悪くなったりもない。

 

「今日は掃除しよか」

 

という時にはサっと切り離して大きめのペッドボトルにチェーンを入れて、そこにガソリンを投入。蓋を閉じてシェイクシェイクシェイク。見る見る内にガソリンは真っ黒、チェーンはキラキラ。

 

ボロ布で拭うだけではまったく取れないリンクの中の汚れまでほぼ完全に取れる。そしてガソリンはすぐ乾く。

 

ペットボトルの底に沈殿している汚泥を見てうっとり。

 

日本だったらチェーン清掃専用の器具みたいなものもあるんでソレ使うのも良いと思うが、旅先じゃそんなもの持ち歩くワケにもいかない。

 

まあ日本だと灯油で洗浄するという人が殆どだと思うんだけども、使い終わった灯油の処分に困るという事にもなるかもしれない。

 

僕の場合常に自炊用の燃料にガソリンがあるし、たぶん海外自転車旅行している人はたいていガソリンを持っているはず。

なお使い終わったガソリンは安全なとこで燃やして処分。焚き火の着火材としては最高だ。

2016年7月　旅終了時における総括

 

これは付けていて良かったなーと思える品。これのおかげで簡単にガソリン洗浄が出来て、チェーンが長持ち。装着と取り外しはコツをつかめば簡単に出来るが、走行中に外れる事は絶対ない。少なくとも俺は一度もない。

 

３万7000kmで３セット使った。１セットで２万キロくらいはもちそう。交換した時も見た目ではそんなに磨耗はなかった。

 

３セット位予備でもっておけば大丈夫。