17泊の楽園の後での野宿。

2016/01/09 首都サンチアゴ

 

17泊したチリ沿岸部の日本人宿を出て、毎日ワインにビールに飲んだくれてた生活からいきなり漕ぎ出すツラサ。マジでツラい。

 

「もう一泊延ばしてたら今頃笑いながら昼酒飲んでるのになあ」

 

と思いながら野宿する場所を探すっていうこの落差。

 

でもいったんテントを張って、緑見ながら沸かしたコーヒーを飲んでいると「帰ってきた」ような不思議な落ち着きを感じる。

 

日本人宿での馬鹿騒ぎは長く続いた祭りのようなもので、それを延々と続ける事は出来ない。終わるからこその祭りの良さなのだろう。日本での生活に比べれば自転車でのキャンプ生活も非日常なのには違いないが、今の僕にとっては自転車で少しずつ進むこそが日常。

 

次の祭りはいつになるかは分からない。けど、いつかは来る祭りに向かってまた走り出したのだ。

 

ビーニャデルマルから2日かけて、1月9日サンチアゴ到着。ここで自転車部品買う用事があるんで2泊。10日からまた南へ向かいます。ちなみに南半球なんで南へ向かうほど寒くなります。ゴールは南極大陸の手前。寒そうです。

久しぶりの野宿は高速道路のサービスエリアの脇にて。チリは比較的治安も良いとはいえこうも堂々とテント張るのはおススメ出来ないが、この時は疲れてて良いテント場探す気力もなかったのだった。

ビーニャデルマル→サンチアゴ間はアップダウン比較的少なめ。この上りも普通なら漕いで登れるんだろうけどリカンベントだと無理だった。ほんと旅に向いてないカスなバイクだとしみじみ思った。まあいつも思ってるけど。

サンチアゴまでの間二箇所トンネルがあるのだけれど、どちらも自転車走行不可の看板あり。一箇所目は短距離だし歩道らしきものもあってさほど危険も感じなかったが、二箇所目は長い上に歩道も路側帯も一切無し。ここを自走するのは自殺行為だった。幸いにも誰かが通報してくれたのか道路整備局みたいなトラックがトンネル前で待ち構えてて載せてってくれた。

←前の記事「旅人にとっての明日という言葉。

 

                  「SPDシューズ補修。」次の記事→


概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
たぶん日本人初、リカンベント自転車による世界一周を綴るホームページ。