曇り空の砂漠越え。

2015/09/08~11 ペルー・Lima→ChinchaAlta 200km位


12泊もしてしまったリマの江田インからとうとう出発。自転車旅行者のみならずバックパッカーでもそうなんだけども、居心地の良い宿に一旦腰を下ろしてしまうと出るタイミングを掴むのがめっちゃ難しい。宿にいれば誰かしら話し相手もいるし、馴染みの食堂や店も出来てきて、かりそめではあるもののなんだか「安定した生活」じみたものが出来上がるのだ。


しかーし、そんな虚構な安定生活をしにきたわけじゃない。いつかは出ないといけない。数日間だったけどめっちゃ気の合う大学生の旅人が帰国の為に宿を出た。


それをきっかけに俺も出る事に。なんかね、取り残されたような気がしてね。

それでも宿を出るのは寂しい。宿のおばちゃん(日本人のひろこさん)、おっちゃん(日系人ホルヘさん)と別れるのもそうだし、猫と別れるのも寂しい。

パソコン開いてるとテトテト部屋の中に入ってきて邪魔する「白ぽん」さん。

そして出発の朝。町歩き用に外してあったクリート金具をサイクリングシューズに装着する。沈没していた町を出る時に必ずやる作業。これがなんだか「出発の儀式」みたくなってるのだ。

長らくお世話になった宿では、宿泊してたおっちゃんおばちゃんたち、そして宿のオーナーひろこさんに見送られ盛大に出発。こういう見送りってめっちゃいいんだよなあ。


約1ヶ月ぶりに本格的に乗り出したリカンベント。やっぱダメだなあと思う。なにがダメかって、乗りにくいねん。


普通の自転車だと「人馬一体感」というのがあって、自転車と体が一心同体になる事が出来る。リカンベントだとねえだなあ、これが。


われながらよくこんな無茶な乗り物で旅してきたもんだと思うし、常々ちゃんとした普通のツーリングバイクに乗り換えたい。ま、始めたもんは仕方無いんでやるけどね、最後まで。


リマの外出たらこんな感じ。砂漠が広がってます。マッドマックスの世界みたい。

見た目はマッドマックスだけど交通量は多く

いきなり「ヒャッハー!」って襲い掛かってくる賊はありえない感じ。

治安は問題無いです。

リマからナスカにかけての太平洋沿岸地域は小さな町でも宿は何軒もあって、30ソル(1200円位)で綺麗な部屋に泊まれます。

シングルルームってのはあまり無いらしくおそらく一人でも二人でも一部屋いくら、という感じ。部屋は掃除行き届いてとても清潔。

南半球なんで9月といえば冬が終わったころ。ってな事でまだホットシャワー必須なんですけど、ついてるのがコレ。シャワーヘッド自体がホットシャワー装置なんです。こんなもんであったかくなる訳ないやん、と思ってたけど意外にも熱々のシャワーが出てびびります。220V30Aなんでワットだと6600w。びびるけどビリビリこないか不安。

そして料理はどこで食べても美味しいです。これはごく一般的な料理であるロモサルタード。焼肉ですね。

そしてチャーハン。なんかごま油の風味すらするほど完璧にチャーハンです。うまい。

さてさて、順調な滑り出しかと思えた南米縦断ですけども、さすがに1ヶ月以上もダラダラとしてたツケはちゃんときました。3日200km走っただけで膝痛。って事で連泊して静養です。


えーっと、ルートとしては以下のような感じ。


それではまた!


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