2015/08/26~27 スペイン・マドリード→ペルー・リマ
とうとう出国の日。いつもいつも飛行機に乗る日は緊張してしまう。
「またチェックインカウンターで自転車積めないとか何とか言われて揉めるんじゃないだろうか」
と心配してしまうのだ。空港までは泊まっていたキャンプ場からわずか3kmで、一度下見にも行ってるのでルートも問題は無い。梱包は今回は空港で行う。ダンボールで完全に覆うのスタイルではなく要所要所だけをダンボールでカバーしてあとは空港のラッピングサービスを使う。その梱包法も南アで経験済み。
そして今回乗るエアヨーロッパは「自転車積載別料金システム」なのでお金払えば問題無く載せてもらえるはず。
Eチケットもスペルミスなんかもなく問題ない。
今までで一番問題無いのに緊張・心配してしまうのはただ単に気が弱いだけなんだろう。
23時50分発ってのに16時には空港に着く。梱包でめっちゃ時間かかるし、遅れるよりは早い方がよい。
空港の玄関口で荷物を外してさあ分解。スイングアーム部以外取り外せる部分は全て外す。フロントフォークも外す。
そして出来上がったのがコレ。今まで何度も飛行機輪行梱包してきたが一番雑だ。もちろんこの状態でそのまま預けるんではなくって、ラッピングサービスを使う。巨大なサランラップで巻くあのサービスだ。
二人がかりでぐりぐりとギッチリ巻かれる。巻く前はもうホイールとか今にもこぼれそうだったんだけどもコレで一つの塊になってくれて安心である。
12ユーロ(約1500円)
って書いてあったのだが自転車はデカいからって事で料金二倍だったのが痛いがまあ安心料として仕方あるまい。しっかし空港のこのラッピングサービスってどこの国でもかなり高い。まあ必ず必要なサービスでも無いし要らない人は使わないんでしゃーないっちゃしゃーないが、なんであんなに高いんだろう。
そしてチェックインカウンターに行くともうあっけに取られるくらいスムーズに進んだ。自転車積むってのもたぶんヨーロッパだとわりと多いらしく、係員も慣れたもの。よほど重くってデカくない限り固定料金75ユーロ。約1万円と安くはないけどもエアラインによってはサイズ超過料金+重量超過料金となってとんでもない値段を請求される事もあるんでエアヨーロッパはまだ良心的な方だろう。
最後にスペインらしい事してから予定通り23時55分頃出発。
座席は満席。フライトは約12時間って事で機内食は夜食&朝の軽食と二回出てちょっとお得な気分だった。僕の座席は最後尾って事で機内食は選べず残った残念な方のもの。機内食は不味いといって食べない人もいるが僕はありがたがって食べる方。その僕でも「これは美味くない」と思えた代物だった。機内食があまり評判のよくない中国のエアラインより格下なのはウーンといったところ。
南米に来るのは初めてであったけど、交通量の多さ、交通マナーの悪さとか、どこかフィリピンのような印象だ。
ヨーロッパではずっと自転車・歩行者優先の心地よい環境に浸っていたんでこのマナーの悪さに慣れるのは少し時間がかかりそう。ヨーロッパでは道路渡ろうとするとたいていの車は停車してくれるが、こっちではそんな事あるわけもない。横断歩道渡っていてもスピード緩めるわけもなく、轢かれた方が悪いといった感じ。
同じ人間なのにどうもこうして程度の低いマナーになってしまうのか、不思議だ。教育水準低いからなんだろうか。。。
しかしマナーは悪いが物価はやっぱりヨーロッパからすると格段に安く、そして料理が美味い。カルパッチョみたいな生魚のサラダに魚の炊き込みご飯。それぞれ800円くらい。とくに魚のサラダは旅先で食べたものの中でも5本の指に入る位の美味しさ。ライムと唐辛子のドレッシングが魚の生臭さを消していてめっちゃ美味い。
さて。南米に入ったわけであるが、リマでは日本からの物資待ち。21日発送したのだがまだ届いてない。今まで何度もEMSで送ってもらっているがその内半分はスムーズに届かない。土日込みで1週間で普通届くらしいんだけども、まあ僕にはそういうとこはトコトンついてないんでいつ届くのやら、である。