2016/02/08 アウストラル街道チャイテン→コジャイケ
※今回は自転車の部品のトラブルについて。噛み砕いて表現してるつもりだけども自転車趣味としてない人にとっては共感しずらいと思います。写真だけでも見てって下さい。
気持ちよーくアウストラル街道を走っていたんです。野宿地もめっちゃ気持ちよくってサイコー!!ってのを数日過ごした後、とあるキャンプ場に着きました。
僕の自転車はディスクブレーキを採用してるんですが、これが良く効く代わりにめっちゃ減るんですよ。2000kmも持たないような気がする。まあ安い社外品のパッド使ってるってのもあるかもしれませんけども、とにかくブレーキってのは地上を走る乗り物で一番大切な部品。生きて帰ってこその旅。ブレーキ効かなくなる前にパッド交換が肝要なのです。
そろそろ限界付近に減ってきたし、のんびりキャンプ場でビールでも飲みながらパッド交換しよかーって思ってサクサク作業進めてきました。2~3000kmに1回はやってる作業だし、慣れたもの、、のはずでした。
ブレーキ本体裏の調整ネジを一杯まで開いて、パッドを交換し、調整ネジを真ん中位まで締め込んで使います。パッドが減るに従い更に締め込んでいって使うんです。
で、まずは一杯開いたつもりでした。あれ?開いた隙間が狭すぎて分厚い新品パッドが入らない。よし、もうちょっと開こう。→ぐにゃ。。調整ネジ穴潰れる。
あ、これアカンやつや。
調整ネジ全開で固定。ブレーキまったく効かない。と、いうわけでアウストラル街道の途中でブレーキ片方ぶっ壊れてしまったのでした。ブレーキ壊れるのんこの旅で二回目やで。ブレーキってそんなに壊れるもんかいな。
壊れたブレーキはよく使うっていうか100%使用する後ろブレーキ(車体強度弱すぎて前ブレーキ多用すると前輪支えてる二本の支柱が折れてしまう。同じモデルで南米縦断したフランス人がそれで折れた)なんで、急遽前ブレーキを後ろブレーキに移植したものの、片方のブレーキで旅を続けるのは危険。できないことはないけどもし残りのブレーキが下りで壊れたらリアルに死んでしまう。
いやーね、もうアウストラル街道いいかなって思いました。真ん中の中継地コジャイケって大きな町に着いたんで、ここから平地・舗装路のアルゼンチンに抜けようかって。この先アウストラル街道は完全未舗装・アップダウン連続になってしまうし。辛いし、片ブレーキで行くのん怖いし。
まあでもブレーキはいずれにせよ交換しなきゃならないんですけど、適合品が見つかるかどうか。だってこんな山ん中だし。
一応数軒自転車専門店があり、その中で一番品揃えがいいであろう店に行くと、
あら、なんということでしょう。
簡単に出してくれるじゃないですか。しかも一番望ましいシマノ製だし。予備のパッドも在庫あったり。
でね、もうやる気なかったんですよ残りのアウストラル。
でもこんな田舎でまさか無いだろうって部品に巡りあって、
「やっちゃってもいいんじゃね?」
って気持ちがムクムクと湧いてきたわけなんですよ。
「ブレーキだけいい?」って効く店主に
「あ、ブロックタイヤも二つ」
言っちゃったんです。今まで履いてたのは舗装路専用の溝の無いスリックタイヤ。これだと未舗装路は滑ってめっちゃ怖い。そして買ったのがゴッツゴツのオフロードタイヤ。そもそもリカンベントって舗装路専用の乗り物。それにオフロードタイヤ履くのんってアホです。言うなれば「便所スリッパで山行くんだけど、ソールだけ山用に替える」そんな感じ。
んでまあ交換して、ちょっと未舗装路走ってみたんですよ。
あらまあびっくり。まったくの別物。滑らない・恐怖感がない。っていうか未舗装楽しい(下りに限るけど)
今までだと上りは辛いだけ、というか未舗装で上りなんて押す方が多いけど、下りは下りでコケそうになりまくりで恐怖心だけだった。
これだといけるかも。
って事でアウストラル後半戦、未舗装ほぼ100パーセント550km、いっちょやったるかー!
ま、たぶんというか確実に走り始めたら後悔します。雨でたぶん精神的に死ぬと思う。
長くなりましたが、んじゃまた!!
あんま人のいない地域であるけどだいたい50kmごと位に村があり、意外と品揃えが良い。野宿生活で必要なものは全て手に入る。さすがに物はちょっと高めで野菜はあんまり無いけど。
毎日チャリダーと出会います。世界のチャリダーに有名な道らしい。しっかし相変わらずチャリダーってのは悪路が好きな生き物です。
右のが地理では一番メジャーなビール。左はあんま売ってないが一番美味かった。ドイツのビールだったような。
アウストラル前半は未舗装率は30パーセント位。未舗装部分もそこまで荒れてない。未舗装路でもたまに凸凹直す整地作業してたりする。舗装工事中のところもあり、今後一層舗装が進んでいくと思われる。
たぶん有名な山岳氷河らしく麓までトレッキングルートがあった、が、道から往復2時間位かかるみたいなんで行けず。ってかそういうとこはあんまり行かない旅人なのです僕。面倒くさいから。
焚き火もやり放題、のはずですが暗くなるのが10時とかなんでその時間だともう就寝時間なんで結局まだ一回もやってない。
こんな辺鄙なところで一番欲しかったシマノの機械式キャリパーが手に入るとは・・・。しかも値段は約2,500円と普通プライスだった。シマノの中では低価格なものだけど作りはしっかりしてる。機械式では定評のあったAvidBB5使ってたんだけど、それよりいいんじゃないかって思った。効きの方も良好。
装着していたパナレーサーリブモPT。これで走行7000km位。元々スリックなんだけども、ぞれでもずいぶん丸坊主になってきた。今のところ南米7000kmでパンクは二回位。アウストラル街道抜けると後は最南端のゴールまで舗装路なんでこれは持ち運んでまた使う予定。
凸凹のタイヤ。幅2.1インチ。すっごい砂利道を噛んで滑らない。すごいなって思った。
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