パタゴニア入り口プエルトモントに到着。

2016/01/26 プエルトモント

 

リヤカー引いて徒歩で旅する人に遭遇。

 

これまでは、

「こんなアドベンチャーな旅してる俺ってカッコイイ」

「こんな男らしい事してる俺が気持ち悪がられて、チャラチャラしたバックパッカーがカワイイ子連れてるなんて世の中間違っちょる!!」

って思ってました。

 

でも、この度俺みたいなアドベンチャー旅、いや俺なんかより格段にアドベンチャーしてる彼を見てその思いを改めざるを得ませんでした。

客観的にアドベンチャー旅してる人を見て、こう思いました。

 

「遠く行き過ぎちゃって自分には理解出来ない人かも・・・」

 

って。

ああ、こういう事か。なんだか凄く納得しました。

 

「行きたい、見てみたいところがある」

 

って理由で旅行してる人にとっては自転車旅行者なんて意味分かんない存在かと思います。今日南米最大の自然の宝庫たるパタゴニア地方ゲートタウン「プエルトモント」に到着したんですが、首都サンチアゴからバスで夜行バスで一晩(といってもたぶん18時間位・距離1000km・東京福岡間位)で行けるってのに俺は半月かかりました。しかもその道中ずっと高速道路で走ってて楽しいなんて事一切無し。それでも自転車は例えば下りは楽しいし、平地でもまあまあサイクリング的楽しみはある。

 

でもさ、歩きって・・・。

 

俺には理解出来ませんでした。自転車だったら上りはシンドイけどそれを越えれば楽しい下り。それが歩きにはない。そして何より「遅い」

1時間5kmいいところ。自転車だと調子よければ20km。

 

「つうかなんでそんな辛い事するんスか?」

 

今まで何度もかけられてきた、そして思われてきた言葉。今俺がそう思うに至り

 

「あ、俺ってそう思われてたんだ。意味分かんない人だったんだ。なんか納得♪」

 

そう思ったサンチアゴ→プエルトモント道中なのでした。

さて、ここプエルトモントは前述した通りパタゴニア地方の入り口。ここからは格段に人口も減り、最高にビューティフォーな自然な世界。雪山があったり氷河があったり。そして一大観光地&過疎地って事で妙に物価があがる世界であったりするそうです。バス代や宿代が跳ね上がったり。ま、その辺は自転車には関係が無いですけど(上から目線です)

数泊休憩したあと、

 

「ここ走る為に南米来た」

 

と思っていたパタゴニアに足を踏み入れたいと思います。あまりの走行性能の低さ、辛さ、に「罰ゲーム号」と名づけてしまったあのリカンベントでアップダウン&砂利道が続くこの先走り切れるのか。たぶん、いや絶対

 

「こんなとこ来るんじゃなかった」

 

って思う事必至ですがここまで来たんだもう引けない。行ってきます。

 

修繕していたもののもう限界に達したモンベルのサイクリング用ズボン。去年3月アフリカからずっと履いていたもの。新しいズボンはすでに日本から送ってもらって受け取ってるんで、ここらへんで履き替えました。

野宿先に遊びに来た野良犬。チリの犬は凶暴なヤツは殆ど居ないんで怖くはなく、逆に食べ物と水をあげておきました。

チリに入ってからすでに2500km。稚内→那覇位の距離。チリは長い。

←前の記事「森の変な動物。

                   次の記事「情報ノート時代。」→


概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
たぶん日本人初、リカンベント自転車による世界一周を綴るホームページ。