2015/10/24
クスコからボリビアへの道、アンデスの高原地帯は意外と人家も多くって微妙にキャンプしにくいところだった。だもんで毎日宿。毎日宿に泊まれるくらいに町と町との感覚も狭くって海抜4000m前後とは思えない「フツーのサイクリング」。高度順応も完全にしてるんで息もフツー。
んで今日はチチカカ湖近くの大きな町フリアカってとこに着いた。
観光地でもなんでもなく、まあ普通は旅人は来ないところ。
でもこんな有名でも何でもないところの何でもない市場や路地が面白く感じる。「あー、これがこの国の普通なんだなあ」って。
バックパッカーの人に宿で会って話聞くと、ほんと見事に、「みんな同じとこ」行ってるように思えてしまう。マチュピチュ行って、その次ウユニ塩湖行って。
ウユニ塩湖ではこれまた「日本人グループで同じポーズ」した写真撮って。ウユニ塩湖、って画像検索したらズラーッと同じ写真出てくるはず。
さらに、これがもうどうなん?って思うのが
「同じ宿」
に泊まること。
誰しも見知らぬ場所に行くのは不安なもの。そしてその不安を解消すべく次行く場所をネットで調べる。誰かのブログが出る。グーグル先生があげてくれる上位のブログをいくつか見ると、必然的に同じ宿になってしまう。そして大量生産されたかのような同一な旅行プラン。
見知らぬ土地で、不安があるからこそのバックパッカー旅、僕はそう思っていた。
今は違うのか。
どこかで会った若いバックパッカーが言ってた。
「今はネットあるから旅で分からない事なんかない」
バスの時間、宿の評判・場所・見どころ。全部誰かのブログを見たらわかる。
でもさ、・・・・分からないからこそ旅に出たんじゃないのか?
旅の楽しみ方は人それぞれで、別に人に迷惑かけてるわけでもなく、その人がそれで楽しいと思えれば良い。まあ確かにそうなんだけど、
なんだか、最近の旅人は
「面白い人が少なくなった」
ように思えるのはそうした
「誰かの旅のコピー」
をしている人が多くなったからではなかろうか、と強く思う。
10年以上前、僕がバックパッカー旅をしていた頃。ガイドブックは持たず高校の地理の地図帳だけで旅をしていた人がいた。
彼のような気骨のある旅人ははたして今はいるのだろうか。。。