磯野宿でカニ飯。

2015/11/25~12/4 Calama→Caldera


野宿した磯で採ったカニでカニ飯作るヤツより


「難波(大阪市内の繁華街)にさ、隠れ家的な美味しいレストラン知ってるんだ」


というヤツの方が女にはモテるんだろうが、俺はそんな店知らないしお金的にも行けないんでこれからも磯でカニ採っていこうと思います。


チリのゲートタウンたるカラマから1日も休まず一気に660km走ってきました。11日間連続走行は今まででタイ記録。その内10日間野宿。そしてその間ずっと砂漠&アップダウン&向かい風&補給不可能区間が長い。今まででトップクラスの辛さ。


何より辛かったのは一日走行し終わって、テント張る時です。風が強くてテント張る場所が見つからない。張れても強風でテント壊れそうで落ち着かない。走行後テント張ってコーヒー沸かしてほっとするってのが唯一の楽しみだっていうのにそれすらままならないってのは本当に疲れました。体力以上に精神的にやられてしまいます。


そして辿り着いたのがサンチアゴ北900kmの海沿いの町カルデラ。居心地の良くって安い宿にありつけたんでここでしばらく休養です。疲れが膝に特に来てるのか階段上るのに足がおぼつかない感じです。


それではまた!

この位のサイズのカニだと磯にいくらでもいました。生け捕りは難しいんで見つけたら棒で一突き。殺してしまってから採ります。すぐ調理するんで生け捕りにしなくても問題無し。なにぶん小さいんで食べ難いですけど、カニみそはちゃんとカニみその味。ご飯にもカニのダシしみこんでいて中々美味いもんでした。

川沿いではありましたが海岸で野宿するのはこの旅で初めて。川でも海でも水のそばってのは妙に心が落ち着く気がします。ほぼ無人地帯なんで海もめっちゃ綺麗。使った鍋も洗えたりで海沿い野宿はいいもんです。ちなみにいつもは洗えないんで紙でふき取るだけ。紙も貴重なんで洗えるのはありがたいもんです。

道路際にいきなり生えていたトマト。どういう経緯でここに生えることになったんでしょ。

チリは道は満点です。無人の荒野を走る道でも路肩もしっかり整備されているんで、後ろから来る車が怖いってのがありません。ここらへんは物価高い国だけあるなあ、ってところ。

チリ北部の荒野は岩とかも無いところがほとんどで、風避けになりそうな遮蔽物が本当に少ない。テント張るのんめっちゃ困りました。この時はたまたま夕方には風が止んだんでこうして荒野にポツンと張れましたが。

無人地帯、つまり人工の灯かりが無いんで星空はめっちゃ綺麗。星雲とか余裕で見えます。写真右にもぼんやり写ってます。ここらへんは砂漠といっても砂の粒子があらくって風吹いても砂も舞わず、それも影響してるのかも。

ごく稀にある廃墟。風・西日・人目から遮ってくれてこれが最高の野宿場所。

途中で積算距離3万キロに到達。自分でもすげえな、って思ってましたが後日「日本アドベンチャーサイクリストクラブ」っていう自転車世界旅行愛好家の団体HP見たら世界一周で5万キロとかザラ。3万キロではまだまだひよっこらしい。


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